2013年5月24日金曜日

仲裁合意・判断の執行を確保する仲裁法令④ スイス

スイスの国際仲裁は主に、1989年に発効した国際私法に関する連邦スイス法(federal Swiss Law on Private International Law)によって定められている。

スイス法では、国際的な仲裁合意は容易に適用される。国際私法に関するスイス法(SPIL)は明確にの分離の法理を認識する。また、珍しく、①スイス法、又は②スイス抵触法の原則に基づく仲裁合意に適用される法のいずれかにおいて有効である場合、当該国際仲裁合意は執行可能であると明示的に規定する。

SPILはまた、一般的に第一審管轄権の課題を解決するために、仲裁廷を許可と紛争の広い範囲の仲裁を可能にする。 SPILの下で、適用する手続法及び実体法を合意する両当事者の自由は、明示的に認識されている。仲裁手続におけるスイス裁判所による司法妨害は制限されている(ただし、暫定措置に関する裁判所の援助と証拠収集方法を除く。)。

スイス裁判所は、ニューヨーク条約の制限に従うことを条件として、実質的な司法審査なしで外国仲裁判断を認識し、執行する。