今回から、 国際仲裁契約の解釈について書きたいと思います。
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仲裁契約は、延々と変化している。実務上、仲裁条項は非常に短い(数ワード)ものから非常に長いものまである。様々な言語、スキル、言葉遣いで、様々にドラフトされる。仲裁合意のドラフトは、モデル条項いずれかの全部又は一部を組み込むこともあれば、ゼロからスタートすることもある。当事者の関係に関わりのある紛争のうち、幾つかの契約上の紛争、すべての契約上の紛争、又は実質的にすべての紛争(契約上の不法行為、又はそれ以外)の仲裁を定めることができる。アドホック 又は機関仲裁を 定めることができる。仲裁地を指定することができる。仲裁手続を構築することができる。
仲裁合意の様々な形態は、頻繁に解釈上の疑問を生じさせる。解釈の問題は、ほとんどの場合、仲裁条項の 「範囲」の懸念のみならず、他のトピックをを含みうる(機関ルールや救済手続規定の導入など)。仲裁合意の解釈はまた、国家裁判所や仲裁廷の間の能力の差異に関する問題をもたらす。